以前にご紹介した「上り坂、上り階段の歩き方」、試していただけましたでしょうか?
まだの方は、
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元の場所に戻るには、上ったら下る。これ、地形の(人生もか?(^^))鉄則。
なので、今回は下りです。

膝を痛めている方は、上りより下りの方がキツイことが多いですよね~。
だから、エスカレーターが一つしかなかったら、上りでなくて下りにした方がいいという説も聞いたことがあります。
下りで膝が痛くなるのは、平地以上に体重が膝にかかり、膝をつぶすような動きになるから。
また、前に急ぎそうになるのを止めるために腿の前側に力を入れて踏ん張らざるを得ない。
すると、実はさらに膝周りが固まって膝の動きが悪くなってツラくなる。
それに耐えられないと、さらに膝が曲がって腰も落ちてきてしまう。
だから、さらにシンドイ。
「シンドイことから逃げて、ラクに向かう」ように創られているのが生き物です。
そしてその法則に従って動くのが「らせん流」です。
そのシンドサを逃そうとすると、体は上に上がります。
なので、下る時は、「上へ上へ」と唱えて下ればいいのです。
平地も基本、軽く「上へ上へ」ですが、平地より強く意識してください。
足を着くと同時に「上へ!」です。
すると、膝が曲がるのでなくスッと伸びます。腰も伸びます。
そしてそのまま一歩一歩、頭を天に軽くねじ込むようにして下っていきます。
すると、足の真上に重心がスッと乗ってくるので、膝や腰にかかる重さが激減します。
「どのくらい上へ、ですか」
ご自分が「おや、ラクだわ!」と感じる程度です。
やりすぎると、体がアチコチ突っ張りますから、弱めてください。
ご自分の体との対話を楽しんでください。
「あのぉ・・・・、下るのに上に行ったら下れないんじゃ?」
いえいえ、大丈夫です。下る意思があれば、ちゃんと下れます(笑)。
まずは、やってみてください。
そうそう、その前提は、もちろん、「体が歓ぶ歩き方」の第1回から第3回で紹介したヤンキー風の歩き方です。
(忘れちゃった方、まだの方は、上に貼ったリンクの中に第1回から第3回のもの載ってます)
上りと同様、坂の斜度がきつくなるほど、ヤンキー度も強くしていくと、さらに楽に下れます。
ヤンキーの動きだと、足と重心が一緒に動く。
つまり足を着いた上に重心が乗ってきて、地球が体を押し返す力をすっと頭の方に伝えられる。
どこも踏ん張る必要がなくなるのです。
それを促すのが「上へ上へ」の呪文!(笑)
ワークショップでこれも比較実験で効果を実感してもらってます。
下り坂ではじめ「上へ上へ」をした後、途中からそれを止めてこれまで通りに下る。
すると、皆さん「ゲゲゲゲゲ―っ」となって、すぐに「上へ上へ」に切り替えられます。
ぜひ、比較実験で遊んでみてください。
比較実験のコツは、らせん流の方法をやった後に、これまでしてきたのをイヤでもやってみることです。
「苦」から「楽」の変化より、「楽」から「苦」の変化の方が感じやすいからです。
ただし、一つご注意。この下り方がうまくなると、下りでスピードが出てきます。
なので、速すぎる!となったら、上へ上への意識を弱めてください。
いつでも自分がコントロールできる範囲のスピードで下る。これ一番大事です。
この歩き方で、登山やトレイルランニングを楽しんでいらっしゃる方たちから「筋肉痛激減しました~」の報告、よくいただきます。
痛みを薬やサプリで一時的に軽くするにしても、体をイジメる動き方を改めないかぎり、痛みは繰り返します。
ぜひ、お試しを!

