生後10か月で歩くより前に走りはじめ、走ること、動くことが大好きなまま成長。中学では陸上部に所属するも、トラックを走ることに、さほど興味が持 てず。高校から始めたテニスで、体と心のつながりに興味を抱き、大学ではスポーツ心理学を学ぶ一方、テニス、スキー、登山、ケーキ作りにはまる。
大学卒業後は、ケーキ作り職人になる予定が、その道に入る前に、少し視野を広げておこうと、ご縁のあった真珠の「ミキモト」に就職。デパートの店頭販売に配属される。しかし、外で動くのが好きな体には、窓のない宝飾売り場の閉塞的な環境は辛く、半年もしないうちに転職を考えるが、その前にプライベートの時間で自分らしいことをすれば、もう少し持つかもしれないと思う。
そこで、ふと「フルマラソンを走ったらその先自分のしたいことが何でもできるような気がするの」という大学時代に観た映画のヒロインの台詞を思い出し、フルマラソン完走を目指してジョギングを始める。その4か月後のフルマラソンを3時間41分で完走する。
そうか、本当にしたいことならコツコツ続けられる。だから、できないことはないのかも、映画の台詞の意味はこれかと納得。ほんとにしたいことを自問し、スポーツの楽しさを伝えるライターになりたいと、2年半の編集プロダクション勤務を経て、25歳でランニングライターとして独立する。
専門誌や一般誌に寄稿しながら走り続ける一方、登山、カヌー、クロスカントリースキーにもはまり、その複合的成果で、東京国際女子マラソンで国内8位入賞。その後、28歳でニュージーランドに1年間のランニング遊学へ。運よく、現在世界で行われている中長距離走のトレーニング方法の基礎を築く一方、ジョギングを生みの親でもある、世界で最も偉大なランニングコーチと呼ばれるニュージーランド人、アーサー・リディアード氏に出会い、直接の指導を受ける。2時間46分の自己記録を出し、彼の著書『RUNNING WITH LYDIARD』(邦題『リディアードのランニングバイブル』)の邦訳の許可をもらい、帰国する。
さらなる記録更新を目指すが、10㎞くらい走ると右脚に力が入らなくなる症状に苦しむ。今思えば、生まれつき片耳が聞こえないこと、27歳の時、ロードレーサーで転倒し全身を強打したこと、そのことから生まれていた体の歪みに気がつかずに走り続けた結果、歪みを悪化させたことが原因だったのだが、当時は原因がわからず、途方に暮れる。
もう一度気持ちよく走りたいの一念で、専門家を方々訪ねる中、34歳で、高岡英夫氏が唱える、体をゆるめることの大切さと、身体意識の構造が動きを決めるという考えに光を見出し、20年近く、高岡氏に師事。その書籍などの執筆にも関わりながら、呼吸法、気功、数々の身体操法などの方法論を学び、体の感覚を研ぎ澄まし、体を調える。一方、NPO法人ゆる協会公認のゆる体操、ゆるウォーク指導員として、都内数か所で教室も開催する。
速く走れなくなってからは、マラソンのラジオ解説も手掛け、動きを見る目の確かさと、ライターとして培った取材力から生まれる人間ドラマとしての解説が好評。24年間にわたり、計25回、東京国際女子、横浜国際女子、バルセロナ五輪女子マラソンで解説をする。
53歳の時、既成の方法や型に囚われずに、「もっと自由に動きたい!」という体の奥底から湧き上がってきた、声に突き動かされ、高岡氏の元を卒業。自分の体と心の声をコーチに、その都度、「球動法(前・体幹内操法)」「操体法」「自然功」「元極学」「導引術」など、ピンときたものを学び取り入れながら歩き、走りつづけ、らせん状に流れるように進むことで、身心が自然と調和していくことを発見し、らせん流RUNと命名。その世界の安らかさを伝えたいとランニングセラピストの肩書で活動を始める。
自身も、速さではなく、走る・歩く気持ちよさの自己記録を更新しながら、〈らせん流RUN〉のワークショップを開催。その受講生とともに、歩く、走ることで、自身の可能性のすばらしさの開花を、ともに歓びあって前に進む〈らせん流タオRUNNING倶楽部〉を主宰する。
*より詳しいプロフィール、別名、"小松美冬のハチャメチャ半生記"はこちらをご覧ください!
『マラソンランナーが書いたからだに効く本』(ランナーズ刊)
『シャル・ウィ・ラン』(窓社刊)※『きっと完走できるマラソンBOOK』の増補改訂版
『きっと完走できるマラソンBOOK』(マガジンハウス刊)
『キャッツ・ジム』(フランツ・R・ビリズィッヒ著/マガジンハウス刊)
『リディアードのランニング・バイブル』(アーサー・リディアード著/大修館書店刊)
『高岡英夫の歩き革命』・『高岡英夫のゆるウォーク』・『楽しくなるゆるウォーク』
(いずれも高岡英夫著/学研刊)など
『からだには希望がある』(高岡英夫著/総合法令刊)
『センター・体軸・正中線』(高岡英夫著/ベースボールマガジン社刊)
『動く骨2~手眼足編』(栢野忠夫著/ベースボールマガジン社刊)など。
全日空機内誌『翼の王国』より「ランニングは人を見ながら。景色を見ながら。」
『アエラ』 〈現代の肖像〉有森裕子「私、ただものでは終わりたいくない」
『ターザン』 〈TRAVEL TALK〉「新品のスパイクが羊の糞で、「わっ、臭う」。走りの王国ニュージーランドの洗礼。
『日本経済新聞』 「キラリ 走り書き人生」
『週刊朝日』 人間データバンク 「白石ひろし スポーツの気持ちよさを広めたい」など。
文化放送・TBSラジオ・NHKラジオ(マラソン、ゆる体操関係で)
北区ことぶき大学 目黒区社会教育委員会主催健康講座、埼玉県職員研修など
NLPプラクティショナー
ウエルネス操体法インストラクター
クオンタムタッチプラクティショナー
日常の一歩一歩の気持ちよさ自己ベストを目指す らせん流タオRUNNING倶楽部
東京・国分寺を中心に教室を開催中です。
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