11月19日、「らせん流ドリル×超スロージョグお試し会」を開きました。

終始快晴。お天道さまに見守られながら、大のオトナ7人が無邪気に体と向き合い、動くことそのものを楽しみました。その弾む姿は、同じ公園で遊ぶ子どもたちにまったく負けてなかった(笑)
今回は、この会が目指すものについて、ちょい熱く書いてみます。
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らせん流を立ち上げた時から思っていたことがあります。
今、スポーツの世界はざっくり言うと、オリンピックの金メダリストを頂点とするピラミッド構造。底辺はスポーツ愛好者たちで、この流れに学校の体育さえも入っています。
スポーツ愛好者の中には、試合はゲーム。勝ち負けは酒の肴。仲間とワイワイガヤガヤ楽しみ、終わった後のビールがうまい!という層もいます。
これはこれでとても素敵な世界です。
とはいえ、勝ち負けだけでなく動き方にもこだわらない傾向にあり、体を壊す人が結構いる。これは問題です。
一方、スポーツ愛好者の中には上達を目指している人もいます。
その際、私たちが参考にしてきたのは、「より速く、より高く、より遠く、より強く」を目指す一流アスリートたちのやり方。
それもそれでやりがいはあるし、悪くはない。
でも、これで故障していく人が山ほどいるのも事実です。
イメージしやすい例でいうと「千本ノック」(今はやらないか?!)。
数をこなすことで、巧い体の使い方を見つけられる人はごくごく少数。
そうでない人は、根性はつくかもしれないけど、それと引き換えに体だけでなく心まで壊していくことがある。
そして、その故障に対し「スポーツに故障はつきもの」などという私に言わせれば「非常識の常識」を持ちだし、自分を納得させていたりする。
自分もその世界にどっぷり漬かって、トップアスリートのトレーニング法、あるいはスポーツ科学が生み出した方法を市民ランナーに紹介する仕事をもしてきました。
自身もそのおこぼれを使ってトレーニングしてきました。
結果、体が壊れて大好きだった走る世界から遠ざかりました。
その故障の解決策を、当時、私が持ち合わせていたスポーツ科学、スポーツ医学は示してくれませんでした。
途方に暮れた私にその解決策を差し出してくれたのは、自身の体でした。
そして、その体を生み出した自然界でした。
その教えに沿って生まれたのが「らせん流」です。
私の体が根源的に求めていたのは速さでなく、「動く快さ」でした。
それが大大大前提でした。
それをベースにすると、快い動きは本来の体の構造に沿った動きとなり、痛みは「体の構造に反してまっせ!」という体からお知らせとなりました。
こちらの世界では「痛みをこらえながら動いたら、負け」です。
こういう世界があることを体が知ってしまったら、「より速く」を目指す意欲がわかなくなりました。
なぜなら、この心地よさは、マラソンで自己ベストを出したときの歓びとは次元が違う歓びであり、それは年齢によらず、一生更新し続けられるものだからです。
そこで思いついたのです。
「より速く」を目指す山がある一方、「より快く」を目指すスポーツ、運動、体育(総称して「動き」)の山もあっていい。それは「健やかに生きる」ために偉大な価値があると。
今は、後者の山がないから、動くことが好きな人は、皆、「より速く」の山に行ってしまうけど、新しい山ができれば、こっちを登りたくなる人もいるだろう。これまで運動キライだった人もこっちの山なら登りたくなるかもしれない。
そして、いつの日か、こっちの山に「より速く」の山が内蔵されるといい。
そうしたら、オリンピックが真の平和の祭典になるかもしれない。
それがらせん流を立ち上げた時に描いた壮大な思いでした。
19日のイベントは終わってみたら、「“速さ”でなく“快”の自己ベスト更新を目指す走りの会」のキックオフとなっていました。
「今、金メダル級の“快”を感じています。動いてなくても体の中でゆらゆらゆらぎが起きていて気持ちいい。自分と外界との境が薄くなって外界との一体感が増している」
とは、参加者のお一人、元ラグビー日本代表・宮下哲朗さんが会の最後に言われた感想です。

ということで、あらためて宣言します!
らせん流は、「より速く」より「より快く」を目指します。
それ、なんか気になる~という方、この指止まれ!
で、ですね。
「動くことが“快”って意味わかんないし」という方、体験会にぜひ。
9割の方が「歩くのって、こんなに楽で気持ちのいいことだったの?!目からウロコ!」と叫び、「もっと早くに知ってたかった」とぼやかれます。
最新の体験会については↓です。
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最後までお読みくださり、ありがとうございました。

