「善は急げ、楽はもっと急げ、快はもっともっと急げ!」
とか、
「力は入れたり抜いたりするものでなく、入ったり抜けたりするもの」
とか、
らせん流には、私が作った標語(?)がいくつかあるのですが、その一つに
「
「鍛える前に調える」があります。
「従来のウォーミングアップをすると、子どもたちは、おとなしく、次の指示を待っておとなしく立っているんです。ところが、らせん流のやり方でアップをすると、こっちが指示を出す前に、「うわ~い!」て感じで、勝手に公園の端までパーッと走っていっちゃって、こっちが追いかけるのが大変でした(笑)」
と笑うのは、福井県で小学生から高校生に、長距離走の指導をされているTさんの話。
「勝手に走り出した子どもたちの走りは、集合時間前に駆け回っている自由奔放な姿と同じだったんですけど、従来の準備体操をしてからだと、硬くてぎこちないものになってしまうんです」
Tさんは、より速くではなく、走ることで、体の奥から湧き上がる喜び、楽しさを引き出す指導を目指されている方。「らせん流ウォーク&ラン」がその考えにピッタリ合うことから、今オンラインで学んでくださっています。
同じようなことがらせん流のオンラインでの体験会や卒業生たちの復習会でもよくあります。
体験会では、足の骨格模型を見ながら自分の足をさすって立つ、その場で歩くワークをしますが、これをしただけで、「すぐにでも走りたい」って言われる方、続出!
復習会でやることのメインは体のセルフケアなのですが、ここでも「すぐにでも走りたい、泳ぎたい、自転車を漕ぎたい」って言い出すシニアの方がいるんです。夜なのに(笑)
画面越しでも、体がウズウズしている様子手に取るように伝わってきて、笑っちゃいます。
ほんと、私たちの体は自分で鞭を打たなくても、人から鞭を打たれなくても、調えるだけで、動きだしたくなるように創られているんですね。それもその動きは楽しい。「鍛えている感」でなく、「遊んでいる感」が強くなるのです。
一方、「調える」をしないで、いきなり「鍛える」と、どんどん鞭の強さを増していかなければならなくなる。その動きは無理が多いから、ツライ。挙句の果て、体も心も壊していくことになるんですね。
だから、「鍛える」前に「調える」。
これを大事にしています。
ちなみに、私のこだわりをお伝えすると、「整える」ではなく「調える」です。
その理由はまたの機会に。