
クリスマスの日、また、第一生命陸上部山下佐知子監督に、らせん流の考え方、ワークをお伝えする機会をいただきました。
山下さんは、前回の訪問後、らせん流ワークショップの動画教材をしっかり見てくださり、
「とても理にかなっている。ただ、アスリートの場合、筋力強化も必要で、そこをどうするか」
という課題を投げかけてくださったので、今回は、全身連動を生かしながらストレングス(強さ)を身に着けるにはどうすればいいか、をテーマに実技を交えながら3時間強、同部の木下亮太コーチを交えて、意見交換をさせていただきました。
らせん流には「らせん流筋トレ」なるものがあります。
これは伸びる側の筋肉をその形に沿ってマックスまで伸張性収縮(ゴムを引き延ばすイメージ)させ、その動きに関わる全身の筋肉すべてを隅々まで使いきることを目指すものです。
なので、筋トレの「トレ」はトレースの「トレ」でもあると言っています。
また、いわゆるストレッチの効果もあるので、これをした後ストレッチをする必要がありません。
ただ、これだけだと、従来のマシンで負荷を掛ける筋トレに比べると強さ(鍛えた感?)が足りないのは否めず。
そこで、山下さんのところでこれまでやっているスクワットを、全身連動を活かしてやってみるとどうなるかをご提案。改善のヒントをつかんでくださいました。
(ちなみにこの時、超久しぶりに8㎏のケトルダンベルを両手に持ってスクワット的動きをしてみましたが、それがラクにできただけでなく、帰り道、やけに体幹がピシッとし、歩くのがラクでニヤニヤ。帰宅後、走りたくてたまらず、走りました。もちろん現段階では筋肉痛ナシ!)
このほか、「痛みをかばう動きと痛みを逃す動きの違い」や「動きにくい方を頑張って動かすのではなく、楽に気持ちよく動く方を動かせば、動きにくい方も動くようなる」という「操体法」の考え方もお伝えし、興味を持っていただきました。
前回からさらに一歩深いところで意見交換をさせていただけたこと、うれしく感謝です。
山下監督、木下コーチ、貴重な時間をありがとうございました。
長らく離れていたアスリートの世界に触れると、今だに血が騒ぎます。
全身連動と部分強化の融合について、ケトルダンベルに代わるツールの開発を含め、自分なりにさらに深めていきます。

