1つ前のブログででご紹介した「なんとなく比較療法~その1」
A―兵隊さん風にまっすぐきちんと歩く
B―ヤンキー風に肩をゆすりながらテキトーに歩く
どっちが”体”はラク?
試していただけましたでしょうか?
「あれ~、なんだかBがラクなんだけど」
あるいは
「これまでBなんてやったことないけど、これやってみた後、Aをすると、なんか苦しい、やだ」
という方が多かったのではないでしょうか。
まだの方、ぜひ、試してみてくださいね。
当たり前ですけど、歩き方は実際に体で試してみないと変わりませんから。
そして、おそらく多くの方がBの歩き方を新鮮にも感じたのでは?
そういう方は、これまでAに近い動きをしていたという可能性大です。
街を歩く人を観察すると、兵隊さん風、あるいはロボット風な歩き方に溢れています。
その元凶は小学校の運動会の行進練習にあると私は考えています。
ダンスとか器械体操などをしていないかぎり、正式に(?)公式に(?)に「歩き方」を教わるのは、あれが最初。そして、それが最後になっている方も多い。その影響がいまだに体に残っているのです。
では、なぜ、Bの方がラクだったか。Aを苦しく感じたか。
Bは体の造りに沿い、Aは体の造りに反しているからです。
体の造りというと解剖学的なことではなく、今回は、もっと根源的なこと、というか、ちょっと考えれば「そりゃそうだ!」となることをお伝えします。

体は自然界の一部です。
自然界には直線はありません。曲線だらけです。
そして、自然界のものはすべてゆらいでいます。
私たちも足裏に委ねて立つとゆらゆらしてきます。
このゆらゆらは体と万有引力の協働作業。
そのゆらゆらのまま、どこかに行こうと思うと、ヤンキー風の歩きになるのです。
一方、Aの歩き方は、そのゆらぎを力ずくで止めて真っすぐに矯正した動き。
止めることで力を使う。
万有引力の応援を拒んでいるから自力、自分の筋力で動かなくてはいけない。
つまり二重に要らんことするから疲れるのです。
最近のオートマチック車は、ブレーキから足を外すとするすると前に進みます。
だから止まってたい時はブレーキを踏んでいるわけですが、それをしながらアクセルも踏んでいる。
そんな状態が起きているのです。
こんなこと続けたら、車、痛みそうじゃないですか?
体も同じです。
あなたは、これからどっちの歩き方をしていきますか?
「そりゃ、Bだ。けど、ヤンキー風がちょっとね~」という方も多いでしょう。
この動きを活かしてモデルっぽく美しく歩く、だけでなくもっと体を傷めなくする、これまた「考えてみれば、そりゃそうだ!」というの話を次回以降しますね。
お楽しみに!

