またまた、うれしいご報告です。
今、「らせん流ウォーク」の芯にある考え方をまとめた本を、「ハンカチーフブックス」というとても魅力あふれる出版社と一緒に創りはじめました。
ハンカチーフブックスは、長沼敬憲さんと恭子さん、この素敵なご夫妻が営まれている小さな小さな出版社です。
規模は確かに小さい。けれど、その視野は広く澄んで深いんです。
前々から「地味だけど、本質を貫くいい仕事されているな~」と、気になっていた出版社でした。
長沼夫妻が伝えていきたいことは、「どの時代、どの国や地域でも変わらない、とてもベーシックなこと」。「身体」と「生命」の在り方を切り口に、世界に調和をもたらすことを目指しています。
https://rasenmail.com/Lb262/11611
これまで、腸の善玉菌、悪玉菌の命名者として知られる腸内細菌研究のパイオニア、光岡知足さんの『共生の法則~大切なことはすべて腸内細菌が教えてくれた」や、長沼敬憲さん自身が書かれた『フード・ジャーニー』、「道徳経に秘められた古代道家とタオの叡智」が副題の『老子と気功』をはじめ、私にとって「永久保存版」となる本ばかり創られています。
そんな長沼夫妻に、昨年、らせん流の卒業生の方がご縁をつないでくださり、じっくりお話をさせていただく機会がありました。
そこで、らせん流の根底に流れている「考え方」にとても興味を示してくださいました。
私がここまでトライしてきた商業出版の本では、「それは基本要らない。必要なら「あとがき」で触れてください」と言われてきた部分に、一番興味を持ってくださったのです。
そして、
「このコンセプトをしっかり形にしておくことが、らせん流が広く世に出た時、ご自身がぐらつかないために必要。なので、それをまとめた小冊子を作りませんか?」
とご提案いただきました。
もっともだと思い、その小冊子制作を長沼夫妻と始めました。
そのためにまず長沼夫妻と「対話」をしました。
「対話」は、インタビューとは違います。
自然な話の流れから浮かび上がってきたテーマについて、参加者全員が思いついたことを自由に発言し、そこから新しいナニかが立ちあがり創られていくのを楽しむコミュニケーション方法です。これは対話ビギナーの私の「対話」の理解で、長沼さんの説明は↓です。
https://rasenmail.com/Lb262/21611
この対話を5回終えたところで、長沼さんから
「これ、小冊子でなくて、本にしませんか? それに値する内容だったので。僕たちが大切にしているものと重なるところが実に多いですし。どこに出しても恥ずかしくない本にしましょう。そして、この本を介して同じような方向性を持って世の中を変えたいと思っている他の分野の人たちとつながっていきませんか?」
という新たなご提案をいただきました。
本にすると、さらに自腹の多額の費用がかかります。手放しに喜ぶわけにはいきません。
ですが、思い切ってお願いすることにしました。
この決断を押した一番の理由は、「この考え方と方法を後世に残したい」です。
ハンカチーフブックスから出版した本は、一般の書店に並びません。Amazonを通すか、私が直接売っていくかです。
ですが、国会図書館には置かれます。そこが私にとって、出版の一番大事な部分なのです。
「人間が体の構造通りに立ち、歩くことは、精神的に自立(自律)することに、さらには社会的に立つのことにつながる。一人ひとりが本来の立ち方をしたら、世界は調和の方向に向かわざるを得ない。そのように人間の体は造られている。だから、まずは身体的に本来の立ち方をすることが肝要。そのために自身の体に目を向けてほしい」
この考え方と方法を残したいのです。
長沼夫妻と対話をしていると、自分の伝えたいことが深まり、磨かれていきます。
墓場まで持っていきたくなる本になる予感がしています(笑)
出来上がりを楽しみにしていてください。
一歩一歩、味わいながら進んでいきます。
時にため息をついて、自分を慰め、労わりながら(笑)