来年の手帖を買った。
手帖を変えることで、
時間の使い方が変わるかも、
と、これまでいろいろ試してみたけれど、
結局ここ数年は、
この薄い手帖。
変えるのは色だけ。
色を選ぶ基準は、
雑然としているリュックの中や、
机の上でも目立ちやすいビビットな色。
その中で、ピンと来たものを選ぶ。
で、来年は黄色。
らせん流の指導者養成、
動画制作など、
新たなチャレンジを手掛け始めていて、
やることは増えてきそう。
アクセルとブレーキの塩梅が課題だなと思う。
*
フルマラソンの練習でメインとなるのは、
「気持ちいいけれど、ちょっと自分をプッシュしている感じ」で
走ろうと思うえば、もう少し走れるな、
明日もまた走りたいと思える時間を走ること。
息が切れるのはペースが速すぎ。
これを続けると乳酸が溜まって、心身が壊れる。
走り終わった時、
もう当分走りたくないとなるのは一回の量が多すぎ。
いつでも自分の限界を超えてはいけない。
その少し手前を続けることが継続のコツ。
そして、継続こそがマラソンの練習では大事だ。
そして、本番も
「気持ちいいけれど、ちょっと自分をプッシュしている感じ」
で走りつづけのがコツ。
これは、今世界で行われているスタミナ系のトレーニング方法の基礎を築いた
アーサー・リディアードに教わったこと。
拙訳本「リディアードのランニングバイブル」にサインを求められると書くのは、
リディアードが繰り返し口にしていた言葉、
「TRAIN DO‘NT STRAIN」(鍛えよ、ただし、がんばりすぎるな)
これで私は自分の体との対話を楽しみながら、
フルマラソンに向けて練習をし、レースに臨んできた。
*
今はレースから離れているけれど、思う。
人生は長距離走にも例えられるけれど、
これは向上心を持って日々を送るうえでも大切な指針だと。
来年早々、還暦を迎える。
折り返し地点は過ぎているが、
チンタラただ気持ちよくゆっくり走るだけでなく
(これも基礎練習や、疲労回復目的の練習として大事)、
その時々の体に聴いて
「気持ちいいけれど、ちょっと自分をプッシュしている感じ」と、
「気持ちよくゆっくり」の組み合わせを考えて、
来年はやってみようかなと、
手帳を見ながら思う。
さて、どうなるかな。
そんな一年がどんな色に輝くか、
楽しみ。
そういえば、
フルマラソンのレースでは、私は30K過ぎから強かった。
これからだな。