今、畑のトマトの脇芽を摘むのに忙しい。
摘んでも、摘んでも出てくる。
見落とされた脇芽は、瞬く間に
摘むのは申し訳ないくらい立派な茎となって
花までつけてたり。
そこまでいくと、もうかわいそうで
摘む手が震える。
でも、摘んだ後がいい。
⋆
脇芽を摘んだ指先に残る香りが好きなのだ。
鼻先に持ってくると、
鼻から体の隅々まで沁み込んでいって
体をスキッとシャンとさせてくれる。
夏の野の精を凝縮した
採れたてのトマトのヘタ近くの野趣を絞り込んだ香り
手を洗うのが惜しくなるほど、
この残り香は私を元気にする。
シャネル№5と、
トマトの脇芽の香、どっちを取ると聞かれれば、
120 %迷わずトマト!
それが私。
トマトの脇芽摘みは
畑でできる
アロマセラピーだ。