
玉石混交、真偽の見極めが難しい情報の洪水の中、
「一体、自分は何を頼りに生きていけばいいのか」。
ここ数年、そんな問いを掲げて過ごしてきました。
そして、ひとつの答えが、体の中から生まれてきました。
それは、
「自然の法則に従うこと」 です。
……とはいえ、そんな抽象的なこと、
「一体どうすればいいんだ」と思われるかもしれませんが、
まずは、
「自分の体の“快”に従うこと」
です。
これは、らせん流の根底にある考え方です。
私たち人間も自然界の一部。
だから、自然界の法則に沿って生きれば“快”を感じ、反すると“不快”を感じる――
そんな原始的な感覚が、私たちには与えられています。
そして“不快”を感じたら、“快”と感じることをすれば、また自然の流れに乗っていけるのです。
自然界の法則にはさまざまあるのでしょうが、らせん流では
「すべてのものはつながっていて、調和の方向を目指して変化しつづけている」
と捉えています。
これは、操体法をつくられた橋本敬三先生のお考えをそのまま踏襲しています。
操体法とは、「楽で気持ちいい方に動くことで不調を改善していく方法」。
ストレッチなどでよくやる“動きづらい方”を繰り返すやり方とは、まったく逆の発想です。
最初は「そんなんでいいの?」と疑いました。
でも、やってみると本当に“ラクに”痛みや不調が和らぎ、納得!
さらに「野生の動物は不快なことはしない。なのに人間だけがやっている」と聞いて、深く腑に落ちました。
そんな考えを基に、らせん流を伝えてきて、今年で8年。
その記念イベントとして浮かんだのが、
元ラグビー日本代表・宮下哲朗さんとの対談でした。
テーマは――
「快に従って生きる」
なぜ、宮下さんと?
彼は、らせん流の修了生です。
そして、らせん流と出会ってから「自分の体の“快”を優先する」ようになり、
どんどん軽やかに生きられるようになっている、と常々伺っていたからです。
今回の対談では、修了後に“快”を優先して生きる中で起きてきたことを中心に、お話をうかがいました。
この対談は公開で行い、
らせん流の体験者を中心に、未経験の方も含め、
“快に生きる”ことに関心のある方が集まりました。
終了後は、
「場そのものが不思議なくらい“快”だった」
という感想もいただきました。
対談中、宮下さんは、
「不快はチャンス。不快を快にしていくのはゲーム。そのプロセスを、遊び心で面白がっています」
「体の快を優先していくと、“全部取り”になる。別に取りに行くわけではないけど……」
と、静かに語りました。
そして、宮下さんにとっての今の“最高の快”は、
「歩いていても、立っていても、座っていても、天地とつながっている状態」。
そのために「全身の連動を心がけ、楽なポジションを探している」とのこと。
後日、参加者の方から、
「苦手な相手に会う前、自分の体を快に整えてから臨んだら、話がスムーズに通り、相手も喜んでくれました」
「忙しさで中断していた朝の散歩を再開。自分を調える時間を持つことで、1日の在り方が変わってきました」
との報告もありました。
“快”を優先して生きる宮下さんの存在感。
そして、その体からほとばしる“快”のエネルギー。
それは、言葉以上に人を動かしました。
常日頃から“快”を優先しているつもりの私も、
隣でそのエネルギーが芯に響いて、
「迷わず、体の“快”を追求していくぞ」
という想いを、あらためて強くしました。
そして、今、出来上がってきた動画を見ながら、
「体の快に従うとは、いのちの叡智に従うこと」
だからこそ、そこから生まれるものは人智を超えた結果をもたらすこともあるんだ、と改めてその価値の深さを感じました。
いのちが感じている方向に、静かに耳を澄ませる。そして従う。
この対談には、その姿勢を体現する宮下さんの在り方が映し出されています。
体の“快”のエネルギーは、伝播します。
そしてそのエネルギーは、人の可能性を、柔らかく解き放ちます。
それを確信したイベントとなりました。
録画でも、そのエネルギーは十分に伝わります。
一人でも多くの方に、こういう生き方もあるということを知っていただきたい。
制作費として 1,000円 いただきますが、
「自分の体の快を指針にする生き方」に興味のある方は、ぜひご覧ください。
●お申込み・詳細はこちら
https://rasenmail.com/Lb262/12241
なお、対談に先立ち、
このブログでもおなじみの「眼包み」や、内臓をつぶさないラクな座り方のレクチャーも行っており、そちらも収録されています。
一緒に、“快”の輪を広げていきましょう。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。

