
「こんな人が文科大臣になったら、日本は面白くなるのに!」
そう私が思う人物の筆頭が、元サッカー日本代表監督 ・岡田武史さん です。
現在は「今治・夢スポーツ」の会長であり、さらに FC今治高校里山校の学園長も務めています。
「今治・夢スポーツ」が掲げる理念は、「次世代のために、物の豊かさより心の豊かさを大切にする社会をつくることに貢献する」
それを体現する場の一つが、FC今治高校里山校です。
◆岡田学園長が推奨する3つの問い
この学校で特徴的なのは、教師を 「コーチ」 と呼び、何かあったとき、生徒たちには 3つの問いを投げかけることを推奨している点です。
1「どうしたの?」
2「で、君はどうしたいの?」
3 「コーチに手伝えることある?」
この問いかけによって、生徒たちは 自ら考え、主体的に動く力 を育んでいきます。
そして、このアプローチの前提にあるのは、
「君をしっかり見ているよ」
「君の存在を認めているよ」
という 信頼の土台 だそうです。
その信頼があるからこそ、子どもたちは安心して自分の考えを深め、行動へとつなげていくのですね。
この話を岡田さんが 経営者向けのシンポジウムで語っていたとき、私は 「これ、体との向き合い方と似ている!」と膝を打ちました。
さらに、今日届いた月刊誌『致知』で、ソフトバンクホークス・小久保裕紀監督との対談でもこの話が出ていて、「やっぱりそうだよな」と再確認しました。
では、主体性を育てる教育方針と、体との向き合い方が似ているとは、どういうことでしょうか?
◆体も、本来の力を発揮したがっている
たとえば、「肩が痛い」、「動きにくい」と感じたとき。
私たちは 「肩が痛い=ストレッチしなきゃ!」 という 知識ありき の対応をしがちです。
でも、そうすると、体はイヤイヤ従う感じになり、思ったような変化が出ないことが多いのです。
ところが、まず体の声を聞く と、違う展開になります。
たとえば・・・。
「痛いんだね、動きにくいんだね。ツラい思いをさせてごめんね。でも、教えてくれてありがとう。もう少し様子を聞かせてくれる?」
こうやって 体の感覚を丁寧に感じていく と、不思議なことに すんなり体がゆるみ、自然と好ましい変化をし始めることがあるのです。
まるで、親に目をかけてもらえずにすねていた子が、見守ってもらえてるとわかった途端、素直になるように。
それでも変化がないときは、次の問いかけ。
「で、君はどうしたいの?」
すると、肩ではなく、たとえば 腰の向きを変えようとすることがあります。
「えっ、腰!? なんで!?」となるのですが、それについていくと、気づけば肩の痛みが軽くなっていることがよくあります。
そう、体のことは、体が一番よく知っているのです。
体は部位だけを見て直すようなことはしない。
いつも体全体を見渡し、全身のバランスを見て、全身の調和を図って、適切な修正をしてくるのです。
だからこそ、頭からの指令ではなく 体の感覚を尊重し、任せるほどに、本領を発揮してくれるのです。
とはいえ、それでも解決しない場合もあります。
そんなときは、最後の質問。
「何か手伝うことある?」
すると、体は 「肩をさすって」「温めて」 といった具体的なリクエストを出してきたり、ときには 「今は何もしなくていい。休んで!」 ということも。
あるいは、「整体や医療の力も借りた方がいいかも」 という声が聞こえることもあります。
そのときは、素直にそれに従うだけ。
◆やっぱり、人も体も、自ら伸びる力を持っている
岡田さんの話を聞いて、あらためて思ったのは、
・人は、その人本来の力を発揮できるように創られている
・ その力を引き出すには、まず信じ、見守り、待つことが大切
これは、教育でも、体との向き合い方でも、同じなのだなと感じます。
大切なのは、自分の知識と経験だけでコントロールしようとしないこと。
「あなたはどうしたいの?」と問いかけ、そして信じて待つこと」。
人も体も、その本来の力を取り戻すことで 自然に伸びていく のですね。
主体性とは、体が「主(あるじ)」と書きます。
主体性とは心の働きのように思われているけれど、「まずは体でしょ!」と、体デッカチの私は思うのです。
こんなことを考えながら、いつか、岡田さんに「らせん流」をお届けしたいと、密かに思いを巡らせています。
「体が主の主体性」を体験したい方は、体験会にお越しください。
らせん流はそのオンパレードです。
近々の「らせん流ウォーク&ラン体験会」は
3月15日(土)13時から15時30分 @大井町
https://rasenmail.com/Lb262/22061
最後までお読みくださり、ありがとうございました。

