
「快で生きる」をテーマに集ったあの日。
一人ひとりが“個”として輝きながら、自然に調和する場が生まれました。
「“不快”はチャンス。
そこから自分を“快”にしていくこと自体が面白い。
自分が“快”になれば、場も“快”になる。
すると、自然と、個々の力が発揮されてくる。」
これは、先日開催した「らせん流8周年感謝イベント」で語られた、
元ラグビー日本代表・宮下哲朗さんの言葉です。
宮下さんは、らせん流の卒業生でもあり、
現在は大企業の中で、プレイヤーとしてもマネジメントの立場でもご活躍されています。
イベントのテーマは「快に従って生きるとは?」。
らせん流の修了生を中心に、初参加の方も含めて、
年齢も背景もさまざまな方が集まりました。
まずは、体と場のウォーミングアップから。
「眼包み」や「内臓をつぶさない座り方」など、簡単ならせん流ワークを通して、
アタマではなく体で受け取れる状態に調えました。
「眼包み」をしながらお隣同士で挨拶をするワーク中、
「これだけで場が変わりましたね!」と、宮下さんは驚きのようすでした。
そのままの流れで、宮下さんとの対談へ。
中でも印象深かったのが、
「仕事でトラブルが起きたときは、外に歩きに出て、
全身連動するように歩いて、自分を“快”にする。
すると、結果的にうまくいくことが多い。
でも、うまくいかせるためにやってるんじゃない。
“快”であることそのものが面白いからやってるんです」というお話。
そして、
「人生は“不快”を体験して、“快”に還るゲーム。
歩いて天地とつながれると、次元の違う”快“を感じる。それがゴール。何もいらない。
体はもともと、そうなれるようにできている。
だから、“その気”になればいいだけ。
“やる気”は力が入るけれど、“その気”だと、遊び心でできる」と。
宮下さんの言葉は、静かで熱い。そして、どれも体から出てきていました。
その言葉たちを受け取った参加者のみなさんからも、たくさんの気づきや想いが語られました。
その場の様子を、宮下さんはこう表現してくださいました。
「皆さん、イスに座って動いていないのに、全身連動している。
それが全体として共鳴し、響き合い、全体連動すること自体がゴールであると改めて感じた」と。
参加者からも、こんな感想が寄せられました。
「一人ひとりが個として在りながら、見事に調和していた。先進的な場を体験した」
「そう言ったら身もふたもないけれど、考え方なんて、どうでもよくて、その場に集まった人たちからあふれた気持ちの良い空気を楽しめた」
などなど。
私はといえば、会の進行に集中しきっていて、まさに「今ここ」しかなく、終わったあとしばらく、ぼ〜っとしていました。
皆さんから続々届く感想に、少し遅れてあの場を振り返ることができました。
「快で生きる」というテーマが場にあると、
個々が個々を尊重しながら穏やかにつながり合い、
新たなものを創り出すエネルギーが生まれるのかもしれない。
あの場に流れていた空気こそ、私がらせん流を通して見たい世界の一つのかたちなのかもしれない──
そんなふうに思いました。
ちょうどそのとき、宮下さんから届いたメッセージ。
「ああいう場こそ、個と全体が相乗的に、爆発的に拓かれていくことを確信しました。
ということで、皆でまた遊びましょう。」
“快”を目指すことに対して、
「堕落しそう」「甘えになるのでは?」という声があるのも事実です。
でも、らせん流はこれからも、
“快”だからこそ開いていける可能性を、
探り、深め、伝えていきたいとあらためて感じました。
そして、皆で「不快から快に還るゲーム」で遊びましょう
宮下さん、ご参加くださった皆さま、
本当にありがとうございました。
なお、当日ご都合が合わなかった方へ。
プロによる撮影動画の配信も検討中です。
整い次第ご案内しますので、どうぞお楽しみに。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
らせん流 小松美冬

