あけましておめでとうございます。この1年が皆さまにとって、かけがえのない日々の連続でありますよう。今回は、初日の出を拝みながら起きた不思議な体験をについて。
*
50歳を過ぎた頃から、年始に「〇月までに〇を達成する」といった目標を立てることができなくなりました。
人生には「流れ」がある。自分の流れと外の世界の流れ、その両者を感じて、「ここだ!」とか、「今だ!」と流れに飛び込み、流れに乗っていく・・・。
その方がなんか自然だよな~、力みがないな~、こっちの方が好きだな~と感じるようになったからです。
もちろん、「~したい!」、そのためには「~しなければ」となる「こと」は、心にボコボコ浮かびます。
そして、何度も何度も「~したい」となる「こと」は、自然に「~する」になっていきます。
その「~する」が強くなると、勝手にそれができた時の情景が浮かんでくることもあります。なので、それに任せていきたいのです。
脳のしくみや潜在意識の働きから考えると、「~したい」という「希望」でなく「~する」という「決断」に、あるいは{~する}という未来形でなく「~した」と過去形で表現した方が効果が上がるというのも、わからないでもない。
でも、自分が望む結果を得るために、その方が効果あるから、と言ってやると、体や心の深いところが抵抗してくるのです。
なので、「~する」とか「~した」という表現が自然に出てくるのを待つようにしています。
今年はここまでしてきたことが熟成してきたのか、「~したい」から「~するぞ!」に昇格している「こと」がいくつかあります。
なので、それらをお天道様にも伝えておこうと、初日の出を待ちました。
ところが! です。
太陽の閃光が私に届き、「さぁ!今年は・・・」と意気込んで言おうとしたちょうどその時、優しく柔らかな風が頬をそっと撫でてきたのです。
その風は一瞬で私の気負いをどこかに運んでいきました。
我に返りました。
頭や胸に上がっていた気がスッと下がり、肩の力が抜け、呼吸が深くなり、視界が広がり、すとんと地球に繋がって安らいでいる自分がいました。
「無為自然」という言葉が浮かんできました。
「無為自然」は「老子経」の中に言葉であり、らせん流の動きにはじめて出逢った時、浮かんだ言葉でもあります。
*
数ある「老子経」の訳本の中で、加島祥造さんの訳した「タオ」(筑摩書房)が好きです。
加島さんは「無為自然」の「無為」を「何もしないこと」でなく、「無が為す」と解釈しています。
「無」とは、万物を生んだ根源の世界のこと。
生きとし生けるものはすべて、「無」からのエネルギーとつながっている。
だから、そのエネルギーをしっかりと受け取ることが、生きることの基本なのだといいます。
さらに、加島さんは『LIFE』という著書で、「無為」を「万象の内なるリズムに従って為すこと」「自分の本来の生命のリズムに従うこと」と説明しています。
*
あの一瞬の柔らかな風は、気負うあまり内なるリズムから外れかけた私を諭す「無」からの風だったかもしれません。
「無為自然」、今年の私の大切なテーマにしていきます。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
【追伸】
「らせん流ウォーク」をもっと知りたい、体験したい方へのお知らせです。
1.「らせん流ウォーク&ラン体験会」(対面&zoom)
★1月9日(木)12時から15時30分 @国分寺 残席2名
★1月11日(土)15時から17時30分@大井町 残席2名
★zoomでの体験会は、ご要望に応じて開催しております。個人レッスンもしています。
お気軽に下記にお問合せください。
2.らせん流ウォークをすると、どんなことが起きる? それはなぜ?を説明している動画です
3.らせん流ウォーク誕生秘話と体のスゴさを伝える動画↓
4.「らせん流ウォーク」とは、どんな動き? をお伝えしている動画です。一般社団法人「カルティベータ」YouTubeより
5.「らせんの動きが日本のスポーツ界を変える!?~ラグビー元日本代表宮下哲朗さん対談」
6.「らせん流って何?」「らせん流誕生秘話」を以前、ラジオでお話した音声です。
7. 「らせん流自分回帰への無料メルマガ」with 「らせん流自分回帰への8つの羅針盤」
らせん流ウォークの根幹にある考え方を、体を通して理解していただけるメルマガです
8.らせん流ウォーク&ランワークショップホームラーニングコース(オンライン版) 好評販売中。