9月29日に2.5畝の田んぼの稲刈りをしました。
メンバーは、我が家からは夫と娘。一緒に田んぼを借りている相武台脳神経外科のスタッフ3名とその子どもたち、総勢12名。それぞれのペースで休み休み、子どもたちは遊び遊びしながら楽しみました。
相武台脳神経外科は「自分の健康は自分で責任を持つ」をモットーとし、そのためのセルフエア法をリハビリで伝えているクリニックです。そのセルフケア法として7年前から「らせん流」のワークを取り入れてくださっているご縁で、有機栽培での稲作を昨年から一緒にさせていただいています。
稲作と言っても、田植えと稲刈りだけ自分たちでやって、あとは田んぼの主の小川誠さんが面倒みてくださり、できたお米は全部いただくというナンチャッテ稲作です。
小川さんは稲の多年草化栽培に成功し、その普及をされている方。ご興味ある方は「稲の多年草化栽培~小規模自給農への新たな道」(地湧の杜)をぜひ!
それでも手で田植えをし、手で稲刈りをする。
そして、そのお米をいただく。そのことで、主食であるお米との関係性が変わってきた気がします。
一言で言うと、お米への愛おしさが芽生えてきたのです。
文字通り「手をかける」と、何かがつながるんですね。
稲の株をガバッと掴んで、ノコギリ鎌でザクザクと刈り、両手でつかめるくらいの太さの束にして、麻紐でギュッと縛って、はざ掛け。その作業の繰り返しを5時間ほど。そして最後に落穂拾い。ちなみにどの動きでも豆状骨が大活躍。筋肉痛はほぼなしでした。
ちなみに豆状骨については↓の34分45秒くらいから説明しています。
https://www.facebook.com/watch/live/?ref=watch_permalink&v=398201354847874
はじめのうちは刈る度に稲に「ありがとう」と声をかけていました、
ところが、だんだん雲が厚くなる空模様を観て、早く終わらせたいモードにスイッチが入ってしまい、声掛けを忘れはじめました。すると、手は早く動いているのだけど、なんだか楽しさが減り、体に力みが出て疲れだしたのです。
それに気づいてからはまた「ありがとう」と言いながら進めました。傍から見たら作業は遅いかもしれないけれど、心は潤いを取り戻しました。
「大自然の智慧と力とつながっていることを実感しながら生きていきたい」
いつの頃からか、ずっとそれを願ってきました。
そのために「らせん流」で歩き方、動き方を通して、まずは自分の中の自然を取り戻す、その道を探り、実践してきました。
市民農園で野菜作りをするのも、田植えと稲刈りをするもの、定期的に自然の中でぼーっとするもの、大義はそのためです。
今回も手で稲を触り、この大地がこの稲を育てたんだな~と思いながら地下足袋の下の大地を感じる。その間は余計な思考はお休み。ただただココイマに集中していました。
そうしたからといって、大自然の智慧と力とつながってきているかどうか、理屈ではわかりません。けど、終始、大きな安らぎを感じていたことは確かです。
こんな時間を持てたことに感謝します。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。