このところ急に涼しくなったので、仕事の予定を変更して、3日続けて、朝ごはん前に市民農園へ。
猛暑の間、伸び放題にしていた雑草の手入れ、夏野菜の片付け、そして秋冬野菜のための土つくりをしています。
市民農園でナンチャッテ有機農法での野菜作りをして30年。
畑の借用期間は2年。期限が切れると都度、申込と抽選があり、使える区分が変わります。
さらに、不思議なことに市民農園でも有機農法をする人の方が少ないんです。
なので、本格的な土壌改良に取り組むことは虚しいのでやっていませんが、自分の区分では、毎年、化学肥料と農薬を使わないでやっています。
自分でもよく続いているなと感心します。
というのは、畑仕事、好きですが、ヒマさえあればやるほど好きではありません。
暑かったり、寒かったり、本業が忙しかったりすると、二の次、三の次になります。
ヒマさえあればやる、ヒマがなくても作ってやってしまうのは、「ラクで気持ちのいい動き方の探究」です(笑)。
だから、農家の方の力なくしては生きていけない。感謝です。
ですが、一旦畑仕事を始めると、いつまでも畑にいたくなる自分もいます。
というよりPCの前に戻りたくなくなるのです。
畑仕事とPCでの仕事の違いは何か?
地に足が着いているか否か。
手が土に触れているか否か。
全身が動いているか否か。
五感が動いているか否か。
他の生き物を育てているか否か・・・。
まだまだ、いろいろありそうですが、畑仕事には、生きていく上で根本的に大切なことがあって、それが不足しているとき、私は畑に留まりたくなるようです。
そして、畑から帰ってくると、ものの感じ方、思考の仕方が、どこかわずかに変わっているのを感じます。
頭だけで考える「頭デッカチ思考」から、全身で感じたものから醸しだされるものをまとめていく「全身思考」に向かっていくような、そんな感じです。
もう一つ、面白いなと思っていることがあります、
ご存じの通り、私の大好きなのことに、散歩と散走があります。
これをしているとき、地に足が着いているし、全身が動いているし、五感も働いているし、他の生き物との触れ合いもなくはないけど、畑仕事で得られる“実”のある体感はないのです。
その違いは、他の命を育てているかどうか、手も土に触れているかどうかなのかもしれません。
いずれにしても「全身思考」を大事にしていきたいと思うこの頃です。
最後に、参考までに言い訳です(笑)
雑草を伸び放題にしていたのには意図があります。
「草を刈ってない地表は19・5℃、丈10センで刈った地表は24・5℃を保つのに対し、草のないむき出しの地表は40℃になる」
という実験データを見て、なら、ささやかながら地球温暖化対策に貢献しようとしたからです。もちろん、そうでなくても、この暑さでしたから、草刈りはそこそこしかしなかったでしょうが(^^;