8月3日に「自分のしたいに素直になる」というテーマのイベントを開催しました。参加者はらせん流ウォークワークショップの卒業生と在校生と、そのご紹介で初めましての方。
これまでにない質のとても楽しい時間でした。
「なんだろ、この楽しさは…」と、ただただ体に残る動きの無邪気さに浸っているうちに、「イベントの総括的なレポ―ト、書いた方がいいな~」と思いながらも、書けなくなっていました。
レポートとなると、それっぽいことを書かないとカッコつかないでしょ。それには、少し深堀りがいる。「でも、それって、要る?」ってなっちゃっていたのです。
私が育った家は、ありがたいことに「やりたいことを見つけてやるべし」という方針でした。と同時に、なにかと「意義」を質す傾向にありました。それが高尚なことと思っていた節があったのかもしれません。
私、28歳の時、ワーキングホリデービザを持って、1年間、ニュージーランドにランニング遊学しました。帰国後、楽しかった経験をあれもこれも親に話していたとき、
「そろそろ、この1年間にどんな意義があったか、知りたいな」
と母親に言われました。
その時、私の口からとっさに出た言葉は、
「すっごく楽しかった! だけではダメなの!!!!!?」
でした。その声に少し怒気が混じっていたのを覚えています。
その迫力に、母親は、
「べ、別に、い、いいけど・・・」
これは、大きく言えば、私の人生のエポック的な出来事でした。
親の主義の呪縛から、自分の考えをもって自律していくキッカケになりました。
その主義は私を育ててくれました。と同時に、私の中の何かを硬くしていたことを、「意義」など問うことなく、ただ純粋に自然の中で遊ぶことを楽しむニュージーランド人が教えてくれたのかもしれません。
まあ、それが1年間のニュージーランド留学の「意義」の一つだったともいえます(^^;
残念なことにか、幸いなことにか、その主義は、まだ私の中にあります。
何かするたびに、「これにはどんな意義がある?あった?」を自問してしまいます。
それはそれでいいのですが、たまには、
「ああ、楽しい、楽しかった~」
と、その楽しさをとことん満喫するだけ、もいいものです。
イベントでは、ありがたいことに、11歳、10歳、7歳、5歳、2歳の5人の子どもが参加してくれました。
おかげで、私がなんの仕掛けもしなくても、子どもたちがありのままの姿で大人を導いてくれました。大人たちは、彼らのエネルギー、動きに引きずられて、どんどん童心に返り、無心に遊び、全身が柔らかであどけない笑顔になったようでした。
最後に、やったことを少しお伝えます。
まず、全身連動型らせん流ラジオ体操。
これで大人になるにつれ溜めてきた窮屈を体から逃し、全身が伸びやかにしなやかにつながって動く体を取り戻しました。「固まっていた部分の細胞が歓んでいたのが感じられました」の感想も。
続いて、モリリンこと、守泉正義さんによる昭和の歌の引き語り。続いて、Yさんのウクレレが加わり、皆で、「手の平を太陽に」と「上を向いて歩こう」を歌いました。
モリリンとYさん、どちらも、「皆の前でやってみたい!」というので、この場が生まれました。「やってみたい」から生まれるエネルギーは、その場にいた人にも眠る「やってみたい心」をくすぐっているのを感じました。
そして、最後に、好きな曲をかけて、動きたいように踊る時間。人目を気にしたり、動きたいようにと言ってもどう動いていいのかわからない、という人のために、半紙と風船で遊ぶこともしました。「風船で遊んでいたとき、無心で動いていた自分がいた」の感想も。
とにかく、子どもは当然のことながら、大人も体の底から無邪気な笑顔を取り戻したイベントとなりました。
らせん流が最終的に行きつくところは、子どもの頃の無邪気な自分へ還ることです。
体のしくみに沿って素直に動くと、誰しも自ずとそうなる。それを確信したとき、これは世に広める「意義」があると、感じたことを今回のイベントで思い出しました(^^;
その世界への入口は、らせん流ウォーク体験会。体験会だけでも子どもの頃の自分を想い出したと、ニコニコしたり、涙する人もいます。次回は8月31日(土)。ご興味ある方は↓をご覧ください。
https://www.facebook.com/events/2516214091912765
最後までお読みくださり、ありがとうございました。