ブックオリティ出版ゼミの同期、
藤堂ヒロミさんが書かれた
『潜在意識3.0』(サンマーク出版)から吹いている風が、
今、これまで生きづらさを感じてきた人たちの体(臓器)を
優しく柔らかに撫でて、心と体を癒しています。
以前、藤堂さんが、らせん流のワークショップに参加してくれた時、
自分と目指している方向が似ている、って言ってくださっていたので、
この本が出るのを、とても楽しみにしていました。
*
東洋医学の教えに
「心の不調は体から治し、
体の不調は心から治す」
というのがあるけれど、
この本は、
心(と思っているもの)の不調を
体から調えられることを実感できる
易しいけど実は深い入門書かもしれない。
*
ここからは私なりの感想。
この本は、臓器へのアプロ―チで
生きづらさの原因になっている
潜在意識を書き換えて
身心の調和を取り戻す、
そして、その調和は自分の外側の世界をも
穏やかにしていくことができる。
そんな方法を
エピソードからの
ストーリー仕立てにして
優しく易しく
悩みを抱えた人の傍らに
寄り添いながら
説いてくれています。
藤堂さんの生の声は
とても透明感にあふれ、
話し方は落ち着いた柔らかさの塊。
その声が
その話しぶりが
そのまま聞こえてきそうな文体に引き込まれます。
*
藤堂さんによると
臓器は、
自分の本音と思い込みのズレを感じ、
そのズレを
本人に教え続けている存在。
その臓器たちの声に耳を傾け、
感謝を伝え、
思い込みを解く言葉かけをすることで
臓器たちが本来の波長を取り戻すと同時に
その人らしさが息づきはじめるのだそう。
*
日本語には
「胸が閉じる」「胸が開く」とか
「肩の荷を下ろす」「肩身が狭い」とか
「腑に落ちる」「腹を割る」とか、
体の部位を使って、心の状態を表す表現がたくさんあり、
それになじんでいるから、
これ、そんなに突飛な話じゃない。
私には それこそ腑に落ちる。
本来の構造に沿った動きをすると、
体は“快”という声を発してくれるので、
それをナビに動いていこう、
そのための前提は、ご自愛、
つまり自分の体を信じて、
大切に思うことだよ、と
伝えている私にとって、
この臓器との対話で
生きづらさを解消するというアプローチは
確かにありえる、ありえる、って
と、うなづくことしきり。
*
とはいえ、
藤堂さんの臓器へのアプローチの仕方は
実に繊細。
それを知ると、
これまでの私の臓器へのアプローチは、
いやはや、ざっくりすぎだったわ~、って反省
もっと臓器にも細やかな愛を!って思ったのでした。
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この本を手にしてから、
どうご紹介しようかと悩んでいたら、
藤堂さんのブログに、
「自分らしさを書いた教科書はこの世にない」
こんな一文があって、
藤堂さんが一番伝えたかったことって、
これじゃないかって思って
ガッテン、ガッテン。
自分らしい生き方、
自分に合った動き、
その答えは、
自分が感じる快であり、
心地よさにあるんだよな~。
それを感じるには、
自分の体への感度を磨くこと。
それには自分の体の力を信じること。
そんなこと言いつづけている私としては、
そんなことが説かれている本が
売れているって、うれしいなぁ。
*
心の悩みを、
思考でコントロールしようとして堂々巡り。
ラチがあかなくなっている方、
『潜在意識3.0』
手にとってみては。
自分の体の
スゴさの一端に、
そのありがたさに、
気づく本です。


