
ネットで注文したヤーコンの苗が届いたので、PC作業がひと段落したところで畑へ。
ついでに、マリーゴールドとバジルを、ズッキーニとオクラの畝に差し込み、
トマトには藁を敷いて、草を少し取り……
持っていった道具でできることは、すべて終わりました。
さて、そろそろPCに戻ろうか、と思ったその時。
地下足袋を履いた足が、大地にくっついたまま動こうとしないのです。
自転車の方に向かいもしない。
体が、畑にいたがっているのです。
雨がぽつぽつ降ってきていたのに。
「ああ、そうか。大地の“気”不足だったんだ。私の体……」
体は、ほんとうに正直です。
そのまま畑を、しばらくウロウロ。
少しずつ、体の奥に大地の“気”が充電されていくのを感じました。
やがて、雨が大粒になってきました。
でも体は「もういいよ」とは言わない。
「あれ、私、思っていた以上に、疲れていたみたい……」
けれど、このままだと風邪をひくかもしれない。
「また明日、来るからね」
そう体に約束して、自転車に乗りました。
AIを使い始めて、もう2か月ほどになるでしょうか。
これまでも、PCワークの後は自然の中へ…と、体が求めてきましたが、
AIと共に行うPC作業は、さらに深く、自然に還る時間を必要としているように感じます。
こうして、時折“畑に足を置く時間”や”自然の中をふらふらして過ごす時間“が、私にはやはり必要なのだと思うのです。
医学の父・ヒポクラテスの言葉を借りれば――
「自然は、人間にとって最良の医者である」
これからは、天気がよければ、
柿の木の下を書斎とする日も作っていこうと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
らせん流 小松美冬

