昨日も、いつもの公園に散歩。
雨がたっぷり降ったあとの、
温かさが、一気に春を近づけたよう。
土の上に足を置いたとたん(裸足ではないよ)、
あ、春だ!と足裏が言った。
やわらかく、やさしい。
ほのかにほのかに
あたたかい。
これまで固く身を寄せ合っていた
土の粒子たちが深呼吸をはじめたのか
粒子と粒子の間に空間ができたよう。
足の細胞も、それに呼応するように
ほどけだした。
冬の間、黒々と地味に光っていた木々たちの肌の色に
少し淡い白が混じって、パステル調に。
大木の樹の肌に寄り添う
苔たちは、くすんだ深緑から
光をたたえた黄緑に変わっていた。
か細い幼い枝先たちが
イキイキと天を向き始めていた。
真冬仕様の恰好で出かけたが、
ベンチコートの前のボタンをはずした。
手袋もポケットにしまった。
きりっとした冷たさを
うすく淡い温かい衣が
包んでいるような空気を
全身で感じてみた。
自然界は、
なんの気負いもなく
巡っていく。
ここからも大小のゆらぎ、
ゆさぶりを繰り返しながら
春本番に向かっていくのだろう。
その姿を感じるたびに思う。
「なんか、すいませんね~
こんな豊かな世界にいさせてもらっているのに、
じたばた、じたばたしてて…」
と、毎度、頭を下げる。
けど、
自分も自然界の一部なんだよな~。
自分の中の自然を、
このレベルで感じたことあるか?
ないな、
ならやってみようか
と思った昨日でした。
*カメラをもって出なかったので、写真は昨年4月のものです。