近くの公園をランニングしながら、
5歳くらいまでの、
幼児が遊んでいるのを見るのが好きだ。
以前は、その無邪気な動きを、
どこがどう動いているか、
なんて
学んできた知識と照らし合わせて
アタマで分析していた。
それはそれで、勉強になったのだが、
最近、
地形に身を委ねて、
走りたくなったら走り、
歩きたくなったら歩き、
止まりたくなったら止まり、
木々を、空を見上げたくなったら見上げ・・・。
心と体の命ずるままに、
エネルギーのうごめきのままに、
動いている姿に、
全身で惹かれる。
そんなこどもたちの周りで、
オトナのランナーたちが、
公園のアスファルトの外周を、
一定のリズムと速さで機械的に、
あるいは
時々時計をチェックし、
時にもがきながら、
なにかに向かって走りつづけている。
私も、そうしていた。
淡々とリズミカルな動きをつづけることや
決めた目標をクリアする達成感が好きだった。
けれど、
いまは、幼児のように動くのが好き。
守ろうとしているのは、
家に帰る時間だけ。
その自由のなかで
やわらかに
のびやかに
みずみずしい
いのちのほとばしりを感じるのが,
愉しい。たまらなく。