Let life live through you
ロジャー・キースの詩「北斎は言う」の原文にある最後の一文。
「北斎は言う」は、ロジャー・キースが、
長年葛飾北斎を研究していて、
そこからインスピレーションを受け、書かれたものだという。
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5月から月1回参加している「無心のマインドフルネス研究会」で
先日紹介されたこの一文が、
いい意味で気になってしょうがない。
「無心のマインドフルネス研究会」でのここまでのテキストは、
『自分でできるマインドフルネス』(創元社)。
その最後に、この詩があった。
この本の翻訳では、
この一文は「あなたの人生を生きよ」と訳されていた。
この研究会をリードしてくださる禅僧の藤田一照さんが、
この原文をコピーしてもってきてくださっていた。
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一照さんがいわれた。
「liveには、命、人生、生活の意味があって、訳が難しいところがある」。
だから、この訳はいろいろ考えられると。
自分もなんとなくそのことは、思っていた。
それらを一つのジャンルとしてくくり、
ひとつの言葉で表すところが、
英語の面白いところだと。
そして、自分なりに、
lifeの根源的な意味は、「命」で、
それが創るものが日々の生活であり、
その集積が人生なのではないかなと、
ぼんやりと考えていた。
Liveも動詞では、
住む、生きる、生存する、暮らす。存続する、があり、
形容詞では
生きている、生の、(電気などが)通じている、(石炭などが)燃えている、(問題などが)まだある、などの意味がある。
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ここまで5回、研究会に参加して学んだこと、
そして、
自分の経験から感じてきたこと、
そこから生まれた「らせん流」で自分が行きつこうとしているところは、
シンプルにいえば、ひょっとして
Let life live through you
なのかもしれない、と感じた。
(相変わらず、直感人間で、大雑把すぎるけど^_^;)
だから、すごく響いた。
なら、あなたなら、どう訳す?
と問うてみた。
意訳、いや、超訳だけど
「(万物の)命を、貴方を通して、輝かせよう!」
かな。
この文のlifeに、your
はついていない。
だから、これは自分だけでなく、
万物の命とも解釈できるかも、
と。
マインドフルネスの研究者や
英語の専門家には、「?」をつけられるかもしれないけれど。