「老子」新訳(加島祥造訳)を改めて読み返している。
最終章「老子私観ー柔らかなバランス」に、
~「無為自然」の「無為」は、「為スナカレではなく、「無ガ為ス」。いいかえれば、自分の内なるリズムに従って生きること。~
とある。
加島さんのこの解釈が、
私にはえらく響いてきた。
歩いたり
ゆっくり走ったりしているとき、
この感覚がほーーーーーーーんの少しだけ
なーーーーーーーんとなく、
あぁ、
これが、あれ???
と体で感ずるときがある。
瞬間、
えもいわれぬ
柔らかさと優しさに満たされる。
全身が調う方向に動きだし、
周囲と融けあいはじめる。
無為の意味が、本の少しだけど、
アタマから
体に染みてきたように感じる。