
盆踊りでも、ヒップホップでも、
あらかじめ決められた振付けに合わせて体を動かすのって、私、ほんとうに苦手なんです。
もともとリズム音痴という自覚があるうえに、
マラソンランナーとしてずっと「前へ前へ」と走ってばかりいたので、
横や後ろに動きにくい、硬い体になっていたことも関係している気がします。
でも――
らせん流に出会ってから、
体が気持ちいいと感じるように、動きたいように動くことを重ねていたら、
音楽が流れてくるだけで、自然と体が内側から反応するようになってきたんです。
いまでも決められた振付けを覚えるのは得意ではありませんが、
音楽に合わせて、ゆらゆら体が動き出す感覚を、面白がれるようになりました。
そして気づいたのです。
体全体の動きと「足の動き」が、密接につながっていることに。
試しに足を止めてみると、足から上がまったく動かないんです。
それに気づいたとき、「踊」という字をあらためて見てみたら――
なんと、「足へん」じゃないですか!
「これは!」と思って、AIの歩さんに聞いてみました。
「“踊”は、“足”+“甬(よう)”からできていて、
“甬”は、筒のように中がスッと通る形を表す字。
そこから“通る”“抜ける”“まっすぐ進む”といった意味が生まれたとのこと。
たとえば中国には、
・甬路(ようろ)=地下の通路、細長い通路
・甬道(ようどう)=城門などを出入りするための直通の道
という言葉もあります。
つまり、「踊る」とは、
足が通ること、足からの動きを通すことです」
――との答えでした。
それを聞いて、そういえば「通」という字も「踊」と同じつくりだったな、と気づきました。
らせん流で大切にしている「力が通る」という感覚ともつながっていました。
音楽がかかると、思わずゆらぎ出す私の体。
それはまさに、「踊」という字の原点そのものだったのかもしれません。
だから、もしあなたが「踊りは苦手」と感じているなら、
まずは「足」から、始めてみませんか?
足の中の骨を思い描きながら、やさしくさすってみてください。
そして、立ってゆらゆら…ゆらいでみてください。
そのまま好きな音楽を流してみてください。
音楽に体が反応してきたら、思うままに、動いてみましょう。
どこにも力が入らないのに、全身が自然と動いていく。
これこそが、「足からの動きが全身に通る」――踊りの原点なのだと思うのです。
……とはいえ、ひとりでやるのはちょっと心細いなという方は、
前号でもご案内した「らせん流盆踊り大会」へ、ぜひ足をお運びください。
まずは、らせん流の代表ワークのひとつ「知足ワーク」で、
足を調え、リズムを感じやすくしたあとに、
全身がゆるやかにつながる連動体操を行います。
そのあと、ミュージック・オン!
赤ちゃんが最初にする運動は、歩くことではなく、「踊ること」――
そんな説を聞いたことがあります。
そして、前にらせん流の歩き方をダンス好きに伝えたら、
「これ、そのまま踊りになりますね」と言われました。
そうなのです。
歩くことと踊ること、根っこのところは同じだと感じています。
一緒に、そこに立ち還ってみませんか?


















