抜ける青空に誘われて
いつもの散走、散歩コースに出た。
家から500メートルくらい舗装路をゆっくりと歩いて
武蔵国分寺公園に向むう。
その間、からだのあちこちの言い分を聞きながら歩き、
全身のまとまりを探っていく。
そして、公園の土の上に、足を着いたとたん、
私のアタマが黙りはじめる。
私を包むより大きな世界に導かれる感覚。
小さく言えば、
私の主人が、
アタマから大地にバトンタッチされる感覚。
ほっとして、
私のからだとこころは、“ナニカ”を脱ぎすてはじめる。
アタマとからだとの対話では、
見つからない答えがそこにある。
その時、おやっと
あたりを見回した。
頬を撫でる風の風合いが違う。
柔らかく、優しい。
そうか。
風も
土の上を通るとき、
くつろいでいるのか。
面白いから、
舗装路に戻ってみた。
確かに、ここの風はどこか硬い。
緊張している・・・。
私のからだの感覚と相まっているんだなぁ。