日常の一歩一歩の気持ちよさ自己ベストを目指す

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らせん流®タオRNNING倶楽部

ランニングセラピスト®小松美冬主宰 東京・国分寺を中心に教室を開催中

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今回の台風で被災された方々を案じ、
救援・救助に奔走される人たちへ敬意を抱き、
ともにエールを送りながら
自分が今なすべきことに専心しようとしつつ

一体、あれは、何だったんだろうと、
時折アタマをよぎることがある。



台風19号が関東に近づいてきていたとき、
朝顔の支柱をフェンスにしっかりと結びつけるのを忘れたことを思い出した。

風雨が一時、小康状態になった時、
家族の軽い反対を押し切って外に出た。

外は
一見、一聞(と言う言葉はないな)静かだった。
しかし、そのすぐ隣の空間には、
すさまじいエネルギーの蠢きがあるのを感じた。

全身が注意深さの塊になっていた。
全身の感覚器のスイッチを
バチバチバチバチとONにしたような感覚。

フェンスに麻ひもでがっちり支柱をくくりつけているとき
風が上空で
ゴーゴーゴーゴーと深いうなり声を上げていた。

「コワイな」と思うと同時に、
自分の体の奥底で「ゾワッ」と、
それまで眠っていた「ナニカ」が反応した。

それは逞しい色を帯びた、コワサと隣り合わせの、
ある種の快感だった。

理性で思い切りブレーキを踏んだが、
一歩間違えれば、
正直、
原っぱを思い切り駆け巡りたくなるような
衝動もなくはなかった。



家に入ってからも、
壁と屋根越しに風の音は聞こえた。
でも、
あの「ゾワッ」は起きず、
ただコワイなと。
怯えに近い状態となっていた。

ところが家の中でも、
朝顔の支柱をフェンスに括り付けている時、
体の中に起きた感覚を思い出すと、
体の中心にしっかりした芯が生まれ、
キリッとし、
まあ、なるようになるだろうと思えてくるのだ。

体は覚えていた。
あの感覚を。



なんだろう、あの「ゾワッ」の力は。

あれは、
人間が考えた分野では呼び出すことのできない
「ナニカ」に違いないと思う。

「野性」といえば、そうかもしれない。

幸い、うちもうちの周りも、大きな被害はなかった。
けれど、次はわからない。

自然から生まれ、
自然の一部である私たちが、
「自然災害」と人間が呼ぶ自然界のパワフルな出来事に対する時
あの「ゾワッ」から生まれた
「キリッ」とした逞しい感覚は、
どう生きるのだろうか。

と、守られ過ぎた環境の中で、萎え過ぎた自分に気づきながら思う。
 
 
 
 
 
 
 
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