「全身の骨が整った、スッキリ!」
「自分の体があるようでないような。なにもない。
瞑想で目指す“無”になる感じになっている」
「体の重さを感じない」
「詰まっていた体がさすったところから空洞になっていった。
歌唱で習っている足から息を吸い上げる術が、これならできる」
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これ、昨日開催した「らせん流6コース連続ワークショップのホームラーニングクラス(オンライン版)」のzoomでの月1のグループセッションで最後に生まれた感想です。
このセッションでは、オンライン動画で学んだことからの質問や感じたこと、変化してきたことを共有しながら、参加メンバーの様子に合わせて生でセルフケアや歩き方のワークをしています。
昨日は、生で「全身連動ご自愛さすり」というワークをしました。
手の「労宮」というツボから出る“気”(生命エネルギー)を体に流し込むようなつもりで、体がさすってほしいというところをさすっていくワークです。これをするとまるで潤滑油をさしたように全身が滑らかに、まとまりをもって楽に気持ちよく動くようになります。
といって、たださする、つまり作業のようにさする手がさする側に奉仕するようなさすり方だと、さすっている手が疲れちゃって長続きしません。
コツがあります。
「コツ」っていうと、要領よくやるポイントみたいなイメージかもしれませんが、ここでいう「コツ」はまさに「骨」。ものごとの骨格、つまり本質から生まれた要領です。
まずは、「いつもご苦労さま」「いつもありがとう」「(こんなに頑張ってくれているのにほったらかしで)ごめんね」というような感じで、自分の体のガンバリを想った時に自然に湧き上がる思いとともにさすること。
すると、さする手の動きが自ずとゆったりと丁寧に優しくなり、手からの気持ちよさが広く深く伝わり始めます。それと、心底からの労わりの思いでさすると、次のコツで起きる全身連動がじわっと起きてきます。体と心は一つなんですね(^^)
もう一つは、このメルマガでは何度もご紹介しています「豆状骨」を軽く意識してさすると、手だけでなく腕から肩、上半身、下半身、つまり全身が連動する動きになり、さすられる方もさする方もラクで気持ちよくなります。
また、手とさすられる部位が密着するので、ここでも気持ちよさが深く、広く伝わります。
そんなことを30分くらいかな。前半は各自の体の欲するままに、後半は中国の元の時代の皇帝御用達だった「あんま功」というさすり健康法をらせん流にアレンジしたものという組み立てでやって生まれた感想が冒頭のもの。さらにこの後、全員が口を揃えていうことは、
「眠い…。よく眠れそう」

皆さんの全身の様子が、質のいい温泉に入ったあとみたいにほんわか、ゆったりで頬は薄紅色。なのに、その場で歩いてみると、動きがまったりするどころか、全身が体の奥から見事に柔らかく動いていて・・・。
人間の手の力、それを受ける体の力、科学では到底説明がつかないであろう、とてつもなく深くて広い人間の力を感じた夜でした。
ご参加の皆さま、それを感じさせてくださり、ありがとうございました。

