「桜の中を走る私
ゴールはあと少し…。
でも、このまま走り続けたい」
小学5年生のとき、…
図工の授業で
こんな作品を描いていた娘は、
今、高校3年生。
私にとっては、
私が唱えるらせん流RUNの
一番弟子だったのが、
いつしか共同研究者的頼もしい存在に。
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先日、雨の中、
近所の公園をハシゴして、
桜の木めぐりをしながら、
二人でゆっくりと走った。
公園のはしっこで、
桜の花びらが雪のようにふかふかに積もった
幅30㎝、長さ10mくらい花道(?)を、
「うわ~、気持ちいい!」と
はしゃぎながら、
二人で行ったり来たりしていたとき、
娘が言った。
「かあ(私はこう呼ばれている)のシューズの裏、桜の花びら模様、きれい!」
「あなたのも、そうなってるよ」
雨の中だからこそ、
桜が散り始めたときだからこその、
出来事。
帰り路、
柿の新芽の初々しさにも、
二人で目をとめ、
愛でた。
**
体の使い方、
トレーニング計画の立て方など、
求められれば、伝えているが、
私が、走ることを通して一番伝えたかったこと、
それは…、
走る弾む体と心で
自然と交わる楽しさ…
これは、もう、しっかり伝わっていたみたい。
*
娘が言った。
「かあの後ろを走っていると、
かあの全身から、“走るのが大好き”が
あふれ出ているのがわかる。
それ、いい…」
私にとっては、最高の賛辞。
「ありがとう」
を素直に伝えた。